USではスタンダードなConvertible Note。日本で普及しない4つの理由

notebook-581128_1920最近ではよく耳にするようになったConvertible Noteの投資。USのシード投資では非常に一般的であり、日本でもその記事をよく目にするようになりましたね。

ただ、日本で使われているかというと話しは別。ゼロではないですが、まだほとんど使われていないというのが実態でしょう。

USではこれほど一般的なのになぜ日本では普及しないのでしょうか?そこで今回は、Convertible Noteが日本で普及しない理由について考えてみたいと思います。

Convertible Noteが日本で普及しない4つの理由

■1: 実務が追い付いていない
Convertible Noteは将来株式に転換する社債のこと。社債の発行というと安定した大企業が行うイメージですが、Convertible Noteが普及していない日本のベンチャー業界では単純に社債を発行するという実務に慣れていないということがあります。

■2: 優先株の普及が先
USのConvertible Noteは次のラウンドが発生すると優先株に転換します。シード期にConvertible Noteで調達、シリーズAで「シリーズA優先株」に転換するのが一般的です。

普通株に転換すればいいというハナシもなくはないですが、早い段階で投資したのだから優先権のついた優先株に転換してほしいもの。日本ではそもそも優先株がまだ普及していないので、それが普及するのが先決かもしれません。

■3: ニーズがない
Convertible Noteは手間をかけずにサクっと資金提供できるのが投資家にとっても企業家にとってもメリット。日本にはエンジェル投資家は少ないですし、大手VCは比較的時間をかけて(バリュエーションもちゃんと考えて)投資をするため、こうしたメリットを享受できるConvertible Noteのニーズがないのかもしれません。

■4: 借金を取り立てる
米国実務では返済不能となったConvertible Noteはあきらめるのが普通といいます。取り立てを行うような投資家はその後シリコンバレーで生きていけないとか。

日本の場合返済不能となった会社に対して、はいそうですか、とはなかなかいかないのが現実。このあたりもデッド形式の投資が普及しない一つの理由かもしれません。

おわりに

いかがでしたか。そうはいっても一定の利便性があるからUSではひろがりを見せていると思います。日本でも環境が整って各プレーヤーの理解がすすむことで、普及する日がくるかもしれませんね。

【参考リンク】
創業期のファイナンスにConvertible Notesが使われる理由
Convertible Equityについて

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