似てるようで違う!コミットメントとコントリビューションの違いとは?

castle-442545_1920ベンチャーキャピタルといえば、なんといってもイケてるスタートアップへの投資が醍醐味。とはいえベンチャーキャピタルそのものも当然資金調達をしなくてはいけません。

ところで、ベンチャーキャピタルに対する投資額に関して「コミットメント」と「コントリビューション」という二つの概念が存在します。二つの違いはなんでしょうか。

そこで今回は、コミットメントとコントリビューションの違いについてご紹介します。

コミットメントとコントリビューション

■ コミットメント
コミットメントは「約束」という意味。
その名のとおり、ベンチャーキャピタルの資金調達において、各LPが「いくら払います」と約束した金額のことです。

多くの場合これらの約束額を一括で支払うことはなく、キャピタルコールと呼ばれる方式で分割払いしていきます。新規の投資案件が決まった時など、ファンドがお金を使う都度、出資者のコミットメント割合に応じてプロラタで入金依頼がきます。

正確にはキャピタルコミットメントといいますね。

■ コントリビューション
コミットメントが約束額であるのに対して、コントリビューションは実際に拠出した金額のことを指します。

“Total Capital Contributed as of xx”で、その時点でいくらファンドに拠出しているかを表します。コミットメント総額を100として、すでに払い込んだ金額=コントリビューションが30とすると、コミットメント残額は70、という具合です。

こちらも、正確にはキャピタルコントリビューションと言います。

ファンドに占めるシェア

ちなみに、ファンドに占める「コミットメントのシェア」と「コントリビューションのシェア」は必ずしも同じでない場合があるので注意が必要です。

LPのマジョリティーがファンドの意思決定に関わることもありますし、自社の決算対応で投資先ファンドの損益をどう取り込むか等、ファンドにもシェアの概念が必要になることがあります。

コミットメントとコントリビューションのシェアは基本的に同じになりそうですが、「LPのうち誰かが辞めてしまった」とか、「キャピタルコールの支払が遅延している」とか、シェアがズレることもあります。最終的には同じになったとしても、あるピンポイントでずれるということもあります。ですからシェアを算出するときはその定義をしっかり確認しておくことも大切ですね。

おわりに

いかがでしたか?ファンドにおけるシェアの概念は株式会社におけるシェアほどに重要ではないかもしれませんが、まったく無視していいものではありません。ファンド設立時に自分だけフライングし送金したら一瞬だけ連結対象になったりすることも考えられますので注意が必要です。
コミットメントとコントリビューション双方のバランスをしっかり把握しておくことも重要かもしれませんね。

【関連リンク】
capital call, キャピタル・コール
commitment, コミットメント
contribution, コントリビューション

【参考リンク】
キャピタルコール方式 その2

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