DCFなんか使わない!?ステージ毎のバリュエーションのドライバー

0E83D47E18テクノロジーバブルか?と叫ばれて久しいですが、昨年はウーバーが40Billionのバリュエーションをつけたことも話題になりました。現在USでは、未上場でも1Billion超えの会社は60社以上といわれています。とはいえその中には赤字の会社もごろごろ。

スタートアップのバリュエーションはファイナンシャル観点の説明は基本的に難しいもの。特に創業期のスタートアップは、売上はおろかビジネスモデルすら固まっていませんし、ミドルステージでも赤字なのは全然普通。

ではいったいなにを基準にバリュエーションが決まるのでしょうか?そこで今回は、ステージによって違う主なバリュエーションのドライバーについてご紹介します。

■1: エンジェルラウンド
エンジェルは創業者およびそのチームに投資します。

創業したてのスタートアップがエンジェルから少額の投資を受ける段階。もちろん売上はあがっていませんし、ビジネスモデルも固まっていません。この段階ではそもそもConvertible Noteによる投資が主流ですので投資時にバリュエーションは設定されません。

■2: シード・アーリーステージ
VCもエンジェル同様、創業者チームを見ています。そのうえで、ターゲットとする株式シェアや、資金ニーズに応じてバリュエーションが決められます。

この段階もまだビジネスモデルはゆるく、通常売上もあがっていません。DCFのように会社が稼ぎ出すキャッシュに基づいたバリュエーションは通常用いられません。

■3: ミドル・レイターステージ
このころ最もバリュエーションに影響を与えるのは、前回ラウンドのバリュエーションです。

成長が続いていれば前回ラウンドより50%程度は高くなることは普通。
ビジネスモデルが固まり始め、売上が上がり始めてもファイナンシャルなバリュエーションからはかい離することも珍しくありません。

業界の全体がバブっていると余計に高くなりがちですね。

■4-1: プレIPO
前回バリュエーションより高く、かつIPOした際にも儲けられるバリュエーションを探ります。

ここから参加する投資家は当然IPOで儲からなくては意味がありません。どの程度のバリュエーションでIPOできるかは市況や類似事例からある程度見えてきますので、その妥協点を探ります。

■4-2: バイアウト
バイアウトの場合は、前回バリュエーションに加えて、KPIベースやキャッシュベースのバリュエーションが考慮されます。

バイアウトの場合でも前回バリュエーションより高くなることは前提。一方で、この場合買う側のロジックも組み込まれます。買収する側が上場企業の場合、一定の株主責任も求められます。どのステージの会社を買うかにもよりますが、ときにはDCFを使うこともありますし、ユーザ数一人当たりの価値がいくら、等KPIベースのバリュエーションが利用されることもあります。

おわりに

いかがでしたか。M&Aのような世界にいるとバリュエーションはファイナンシャルな観点から測るのが当たりまえですが、ベンチャー投資、なかでもアーリーステージの投資についてはそのロジックが大きく異なることは理解しておきたいところですね。

【参考リンク】
The Billion Dollar Startup Club
「pre」「post」は企業価値を表しているか?

Pocket

, ,

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です