ロックアップが外れたら。VC目線で振り返る、2014年日本のIPO。その2

fruit-428057_1920昨年の約40%増しの件数ということで非常に活況を呈した2014年日本のIPO。アベノミクス恐るべし、ですね。

さて、前回は2014年のIPOを振り返り、公募価格と初値を比較しました。実に半分以上のIPOの初値が公募価格の1.5倍を超えるという素晴らしい(会社にとってはやるせない?)状況でした。

VCからすると、IPO後しばらくは売れないというロックアップに応じても、公募価格の1.5倍や2倍を超えれば売却可能という解除条件がついているケースは多いです。

では、2014年のこの状況だとロックアップ中でも売却ができたのでしょうか?今回は、ロックアップ中の売却について考えてみたいと思います。

ロックアップ中でも売れたのか、2014のIPO

株価が公募価格の1.5倍や2倍を超えた段階で契約上は売却が可能になるケースが多いです。とはいえ、それなりのボリュームを保有している場合、買い手がいなくては売ることはできません。

IPOは初日に大量の売買が行われても、その後の売買高は激減、株価も低迷、ということも珍しくありません。初日に一瞬1.5倍を超えただけでは結局売れないということになりますが、株価は維持されていたのでしょうか。

以下、初値が公募価格の1.5倍を超えた40銘柄の1週間後の株価について振り返ってみたいと思います。

■1: 上場1週間後の終値が、公募価格を割ってしまったのは
初値は跳ね上がったもののすぐに公募価格を割ってしまったのは、アトラ<マザーズ6029>とフルッタフルッタ<マザーズ<2586>の2社のみ。その他の38社は少なくとも公募価格は維持しているという状況です。

■2: 上場1週間後の終値が、1.5倍を割ってしまったのは
初値が公募価格の1.5倍を超えたものの、1週間で1.5倍を割ってしまったのは7社。この状態だと一瞬ロックアップが外れてもまたすぐに売れない状態ということになりますので、引き続き継続保有する必要があります。

■3: 上場1週間後の終値が、2.0倍を超えたのは
残りの31社は、なんと上場1週間後も公募価格の2.0倍超を維持したままでした。実に4分の3を超える社数です。(1.5倍~2.0倍の銘柄はゼロ。)

この状態が1週間続いているということは、その間に保有株式を売却できた可能性も十分ありそうです。ビーロット<マザーズ<3452>の上場1週間後の終値は公募価格の約7倍!もし売り出し時に売却してしまったらさすがに少し後悔しそうですね。

おわりに

いかがでしたか。もちろん公募価格の設定がそもそも割安だとか、市場全体が好調だからとか、様々な要因はありますが、全般的には上場後も好調が続いているようです。VCに限った話ではありませんが、株式投資は奥が深いものですね。

【2014年IPO銘柄の公募とIPO1週間後終値の倍率】
2014のIPO 公募価格からの1週間後終値倍率

【関連リンク】
売るべき?保有すべき??VC目線で振り返る、2014年日本のIPO

【参考リンク】
2014年IPO銘柄の勝敗は?

Pocket

, , ,

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です