ロックアップが外れたら。VC目線で振り返る、2015年日本のIPO。その2

taxes-1032645_19202016年は年明けから波乱の相場が続いておりますが、2015年のIPOは2014年に引き続き非常に好調でした。2016年はどうなるんでしょうか。

さて、前回は2015年のIPOを振り返り、公募価格と初値を比較しました。今年も半数近くのIPOの初値が、公募価格の1.5倍を超えるという好況?価格設定不備?でしたね。

ではまた今回も昨年と同様、ロックアップがついていても公開後に売却ができたのか、というタラレバな振り返りをしてみたいと思います。

ロックアップ中でも売れたのか、2015のIPO

株価が公募価格の1.5倍や2倍を超えた段階で契約上は売却が可能になるケースが多いです。とはいえ、それなりのボリュームを保有している場合、買い手がいなくては売ることはできません。

IPOは初日に大量の売買が行われても、その後の売買高は激減、株価も低迷、ということも珍しくありません。初日に一瞬1.5倍を超えただけでは結局売れないということになりますが、株価は維持されていたのでしょうか。

以下、初値が公募価格の1.5倍を超えた44銘柄の1週間後の株価について振り返ってみたいと思います。

■1: 上場1週間後の終値が、公募価格を割ってしまったのは
初値は跳ね上がったもののすぐに公募価格を割ってしまったのは、アイビーシー<マザーズ3920>とバルニバービ<マザーズ3418>の2社のみ。その他の42社は少なくとも公募価格は維持しています。

■2: 上場1週間後の終値が、1.5倍を割ってしまったのは
初値が公募価格の1.5倍を超えたものの、1週間で1.5倍を割ってしまったのは14社。昨年の「40社中7社」に比べると多いですね。持続性が少し足りない感じもします。

この状態だと一瞬ロックアップが外れてもまたすぐに売れない状態ということになりますので、引き続き継続保有する必要があります。

■3: 上場1週間後の終値が、2.0倍を超えたのは
残りの28社は上場1週間後も公募価格の1.5倍超を維持、そのうち、19社は2.0倍を維持していました。

これらは上場後にロックアップその間に保有株式を売却できた可能性も十分ありそうです。アークン<マザーズ3927>の上場1週間後の終値は公募価格の約6.4倍!もし売り出し時に売却してしまったらさすがに少し後悔しそうですね。

おわりに

いかがでしたか。VCの場合は初日に1.5倍を超えたとしても、その後すぐに下がってしまっては結局売却できない、ということも考えられます。一概に、売出しはもったいない、といってしまうのも違うのかもしれませんね。

【2015年IPO銘柄の公募とIPO1週間後終値の倍率】

2015のIPO 公募価格からの1週間後終値倍率

【関連リンク】
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