売るべき?保持すべき??VC目線で振り返る、2015年日本のIPO

taxes-1060125_19202015年、日本のIPO件数は91件(REITなど除く)となり、昨年の26%増、2007年以来の上場件数を更新し、引き続きIPOが好調な一年でした。とはいえ、3月のgumiショックに始まり、承認後の上場中止が3件も発生するなど、すこし流れが変わってきている感じも否めません。

さて、昨年と同様、IPO案件をVCから見た場合いつ売るべきだったか、というタラレバな振り返りをしてみたいと思います。

いつ売るべきだったか、2015のIPO

VCがIPO時点で売出しに応じない場合、多くの場合は90日や180日の間売れないというロックアップに応じます。ただその間でも、公募価格の1.5倍や2倍を超えた場合は売ってもいい、という付帯条件が付くことが一般的です。

では、2015年のIPOは実際にどの程度の初値がついたのでしょうか。

■1: 初値が公募価格を割ってしまったのは
2015年のIPO 91社のうち、初値が公募価格を割ってしまった銘柄は8件で全体のわずか9%。逆に言えば90%は公募を上回ったわけで、売出し時に売るのは結構もったいない話かもしれません。

もっとも下げがきつかったRS Technologies<マザーズ3445>は、公募の76%ですが、その他はおおむね90%前後なので、いきなり半額になったりすることはまずないです。

■2: 初値が1.5倍を超えたのは
初値が公募価格の1.5倍~2.0倍の銘柄は14件でした。この場合、ロックアップに応じていても1.5倍の例外条項があれば売却可能です。

■3: 初値が2.0倍を超えたのは
初値の2.0倍を超えた銘柄は30件となり、全体の33%に。同じく、ロックアップに応じ、かつ2倍の例外条項があっても売却可能だったことになります。

公募価格5.3倍のロゼッタ<マザーズ6182>を筆頭に、4倍超えも6件ということで、このあたりを売出しで売ってしまったら会社から怒られそうですね。

おわりに

いかがでしたか。2015年も半分近くの銘柄が公募価格の1.5倍を超える初値をつけています。公募以上の銘柄も90%を超え、やはり売出で売ってしまうことには疑問も残るかもしれませんね。

次回は、初値がついた後の株価について振り返ってみたいと思います。

【2015年IPO銘柄の公募と初値の倍率】

2015のIPO 公募価格からの初値倍率

【関連リンク】
ロックアップが外れたら。VC目線で振り返る、2015年日本のIPO。その2
売るべき?保有すべき??VC目線で振り返る、2014年日本のIPO

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