出さないと30%!の源泉徴収!!米国ファンドから要求されるフォームW-9/W-8とは?

landscape-277695海外のベンチャーキャピタルファンドに投資する際、ファンドの組合契約と別にW-9/W-8と言われる書類の提出を求められることがあります。米国ファンドの場合は必ず求められますが、ケイマンなど米国外に登記されていても求められるケースは多々あります。

W-9/W-8と米FATCA法

W-9/W-8とは、米国における納税者ステータスを証明するフォームのこと。ファンドはこれをもって、各LPが個人か法人か、所在国はどこか、米国との租税条約の適用はどうなるか、といったLPの身元確認をします。

本来、日米租税条約に基づき日米における二重課税は回避されます。ところが、米国で2013年に施行されたFATCAという法律により、しかるべき書類提出をしないとこの租税条約が適用されず、米国で発生した所得の支払に対し30%もの源泉徴収がなされることとなりました。

その提出書類がW-9/W-8と呼ばれるもので、米国ファンドは投資家からこれらの書類を受け取らないと、LPへの支払前に源泉徴収をしなくてはいけません。

提出するフォームの種類

ファンドからは、”Complete and sign IRS Form W-9 or the applicable Form W-8″等の指示がありますが、どれを出せばいいのかまでは教えてくれません。では、どのフォームを提出すればよいのでしょうか。以下に代表的な3つのフォームをご紹介します。

■1: W-9
米国居住者はこのフォームを提出します。個人・法人・パートナーシップ等、すべての米国居住者が対象です。

フォームを出せば源泉徴収はされませんが、米国居住者として普通に確定申告をする必要があります。

■2: W-8BEN
米国外の個人はこのフォームを使用します。

FATCAの施行前は、個人も法人もW-8BENを利用することになっていました。

■3: W-8BEN-E
FATCAの施行にあたり、法人はこちらのフォームを出さなくてはいけなくなりました。EはEntitiesのEですね。

以前のW-8BENに比べると、1ページが7ページになり、記入事項が格段に面倒くさくなっています。

おわりに

いかがでしたか?米FATCA法は、いってみれば米国人の課税逃れを防がんがための法律。日本企業にとっては余計な手間が増えただけな気もしますが、30%も源泉徴収されてはたまりませんので、必要書類は忘れずに提出したいところですね。

【関連リンク】
FATCA法

【参考リンク】
W-8BEN-E: 外国事業体又は外国子会社への支払いに関連する新しいフォームに関して
Q アメリカのW-9フォームについて
W-8BENフォームの記入方法
FORM W-8BEN-E
FATCA法による金融機関以外の事業体(NFFE)に関する報告および源泉について

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