Limited Partnership じゃない!?ルクセンブルクのファンドスキーム、SICAR(サイカー)とは?

flag-26901ヨーロッパ中央に位置するルクセンブルク、いかにもヨーロッパ的な美しい街並みを、一度は訪れてみたいものですね。

そんなルクセンブルクですが、アマゾンなど主要なIT企業がヨーロッパ本社を置いていたり、日本企業もヨーロッパ拠点として結構利用してるって知ってました?ヨーロッパの重要な金融センターであり、税制優遇なども推進されていることから、PEやVCが登記場所として利用していることも少なくないとか。

そこで今回は、ルクセンブルクの代表的なファンドスキームの一つ、SICAR(サイカー?と読むようです)について、その特徴をお伝えします。

ルクセンブルクのファンドスキーム、SICARとは?

USで活動する一般的なVCは、DelawareやCaymanに登記されLimited Partnershipの形態をとることがほとんどですが、ルクセンブルクのSICARについて、CaymanなどのLimited Partnershipとの違いを中心に見ていきましょう。

■ 当局の認可が必要
ルクセンブルク金融当局(CSSF)の事前承認が必要となります。

■ 投資家は、”well-informed investor” でなくてはならない
投資家側は、当該ファンドへ125,000EUR以上を投資するか、投資経験/知識を持っている必要があります。それほど高い要件ではないかもしれませんね。

■ 利用可能な投資ビークルが複数ある
SICARは、イコールLimited Partnership というわけではありません。以下のいずれかの形態で組成することが可能です。
・Limited Partnership(S.C.S)
・株式会社(S.A.)
・有限会社(S.a.r.l)
・株式合資会社(S.C.A)
会社形式の場合はLPAのような契約書がなく、同様の内容は定款やPPMに記載されているケースもあります。

■ 税率が低い
上記の形態にも寄るのではっきりとは言えませんが、限りなくゼロに近い(ファンド側がそのようなスキームを組む)と思っていいのではないでしょうか。

ちなみに

ちなみに、近年ではSIFファンドという、SICARに比べるとより柔軟なファンド形態が導入され、普及してきているようです。(金融当局への事前承認が不要、等)

おわりに

いかがでしたか?USにしか投資していない、という場合遭遇する機会はないかもしれませんが、ヨーロッパにも面白いスタートアップはいるもの。名前ぐらいをなんとなく覚えておくと、いざ遭遇したときにドキッとせずに済むかもしれませんね。

【関連リンク】
リスクキャピタル投資会社(SICAR)
ルクセンブルグ籍投資信託の概要

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